最速でロスガルになりたすぎた者の末路
はじめまして
突然ですが、皆さんは獣臭いですか?
僕は獣臭くありません。残念なことに・・・
皆さん、これまでの人生で、一度はこう思ったことがあるはずです
「ああ、獣になりたい」と
狼のようなワイルドさ、男なら一度は憧れるものでしょう
猫のようなキュートな姿、女子ならば一度は夢見るものでしょう
鳥のような自由に空を舞う様、サラリーマンは毎日死した目で見つめています
そう、人は皆、獣に憧れる習性を持ってこの世に生を受けています
それは男女の隔たりなく、老若の区分なく、総ての人類の遺伝子に刻まれていると言っても過言ではありません
獣という概念は、強さも可愛らしさも同時に内包しているからです
ですがその事実に反比例するように・・・いや、その事実という名の禁忌に触れまいとするかのように、人の「獣への変身願望」は、社会において徹底的に拒絶されます
せいぜいこの程度
人が頑張って獣になろうとしても、このくらいが関の山
どう上手く着こなしても、怪しげな仮装に留まってしまいます
人間は完全な獣にはなれません
人は獣に近づきすぎると、理性を失い、ただ欲望のままに動く生き物になってしまうからです
その証拠に、この画像の写真からして既に危険の兆候が見えます
こんなポーズ日常でとったこと皆さんありますか?あるとすればすしざんまいの社長だけです
獣になりきることで知らず知らずのうちに理性が溶けかけているのです
近づきすぎた者
このように、マジに獣になりきりすぎてしまったら、もう二度と戻れません
ガワに魂が持っていかれています
獣になるということは、人間を捨てるということ
だからこその禁忌。故に社会はブサイクな着ぐるみしか世に提供しないのです
本物に近くなればなるほど、人は獣に食われてしまうのだから
獣になりたいのに、ならせてくれない
その燻りを、僕は生まれてからこれまでずっと胸に秘め続けていました
なんなら一度くらい「野生解放!」と叫びながら全裸で往来を走りたい衝動に駆られたこともありますが、それも法律によって阻害されてしまいました
まるで打つ手なし、結局のところ、人は獣にはなれないのか・・・
なれる
プレイアブルキャラクターに、新種族『ロスガル』を追加決定!
その日、僕のツイッターにリツイートで上がってきたその画像と謳い文句を見た瞬間、僕はついに頭がおかしくなって妄想が現実に侵食し始めたんじゃないかと思いました
夢だけど夢じゃなかった
ファイナルファンタジーといえば、同じ知名度でいえば例えるならSMAPクラスの老若男女誰もが名前を聞いたことがあるであろう大人気RPGです
そんな超絶有名ゲームが、主人公の獣人のキャラメイクを解禁した・・・!
ゲームへの造詣に深い皆さまならご存知のことと思いますが、獣人が主人公パーティに加わることはあっても、獣人が主人公のRPGって、国産だとほとんどないんですよね
それがキャラメイクできるという一文を加えればもう絶無に等しいです
さきほど上記したように、獣に近づきすぎることへの危険性から日本社会がこれまで暗黙の了解で守り続けてきた獣人のキャラメイク禁止を、スクエアエニックスはついに破った・・・禁断の地、禁忌に踏み込んだのです!
天下のスクエニでなければ成せない偉業だったと思います
当然、その道中は決して平坦な道ではなかったはず
数多くの犠牲、戦死者、友情、愛、スリル、ショック、サスペンス、「しんいちー!」「らーん!」と叫びあう例のアレ・・・様々なドラマが交差し、錯綜したであろうことは容易に想像がつきます
ですが彼らはついにその地に足を踏み入れた
この日、獣人学会において革命的な夜明けがきたことを僕は確信しました
なので一瞬でFF14を購入しました
秒で買いました
決まっている、彼らの屍を超えて獣になる。それ以外に道はありません
僕はロスガルになるために生まれてきたのだと、それも瞬時に悟りました
もちろんPS4本体と同時に買いました
ロスガルが僕を変えた
その豹のような瞬発力
一瞬も躊躇わない野生の決断力
そう、僕は生まれ変わったのです、まぎれもなく
ずっと憧れていた、獣に
その二日後、スクエニは60%オフセールを開催し、僕は3000円損した
まあ
まあまあ、先行投資と思えば、まあ?三千円くらい?どうってことないですし?
あれっ、どうしたんだろう。早起きしたせいかな
けものは涙を流さない
どうやら僕はまだ人を捨てきれていないようです
そもそも
そもそもの話、ロスガルは新種族なので、まだゲーム中で成れませんでした
7月に発売のソフトが出てから成れるみたいです
つまり最速で行動した結果何一つ得てません。3000円損しただけですむしろ
しかし買ってしまったものは仕方ありません
ロスガルにはなれずとも、冒険そのものを楽しむことは十分に可能です
FF14には、調べたところ、キャラメイクした外見をやり直せる課金アイテムがあるらしいので、7月までは獣にはなれないけどそれに近しい存在でゲームをせいいっぱい楽しめばいいだけの話
気を取り直した僕は、ロスガルを第一希望と定め、次の第二希望を選定し、そのキャラクターでしばらく進めていくことにしました
ロスガルはいませんが、それ以外にもFF14には沢山の魅力的な種族が選択可能です
紹介はこの場では割愛するとしますが、それら種族の中には、ロスガルのような巨体を駆使して戦う、荒ぶる男の中の男みたいなのも居るのを確認しました
あっ、きたなこれみたいな
すぐピンときましたね
それらを踏まえた上で、今僕が遊んでいるキャラクターをご紹介しましょう
こちらです!
こちらです!!!
正確には今まで別のキャラクターでレベル50くらいまでプレイしたのにララフェルになりたすぎて昨日新キャラクターで始めた僕の今のプレイキャラクターです
皆さんも経験あると思うんですけど、文章校正とか、何回も文章を読み込んで、「よし間違いない!完璧!」と思って提出した書類なのに、他人だとあっさりミス見つける理論みたいなのあるじゃないですか
一人の視点には、どうあっても限界があるのです
48時間かけて完成した練りに練りすぎた結果発酵して美味しいパンができるくらい完成度の高い自キャラで意気揚々とゲームを始め、エオルゼアという世界、街、数多のダンジョン・・・ほんの二週間程度ですが旅をしてきました
数多くの冒険者ともすれ違いました。皆様の渾身のキャラメイク、たくさんの美味しいパンを食べる機会に恵まれ、結果、僕は自分の視野の狭さに愕然としました。ララフェルがかわいすぎる
え、なにこの生き物
サイカワじゃん
なんで自然と誰も喋ってないのに突然集まってきて寸分狂わず同じ踊りとかやってるの?
僕もやりたい
しかし今の僕が混ざったらその場はどう見ても幼稚園のお遊戯会に乱入してきた性犯罪者のそれ
一歩間違えればゲームの運営さんにアカウントごと僕の人生もお縄です
しかしどうしても混ざりたかった僕はララフェルになることにしました
人生とは分からないものですね
獣になりたくてこの業界に飛び込んできたのに、気づいたら獣とは正反対の位置にいるキャラになっていました
ですがロスガルになりたすぎる夢も当然捨ててはいないので、7月まで何が起きるか分かりませんが、
とりあえず、旅を続けようと思います
本日は以上になります
ありがとうございました